等級制度の意義
会社の戦略を実行するのは、組織であり組織に所属する人です。
従って、組織と人が活かされる体制になっていることが求められ、組織と人のあり方が人事制度に反映されなければなりません。
また、社員の採用時には、
・社長や担当者が経験上から設定する妥当な水準
・その人の前職における年収
・需給状況(人がいないのでどうしても急いで入社して欲しいなどといった事情)
等を勘案して年収を設定すると思います。
設定した年収はその時点における理由があると思いますが、事業を運営していくなかで、良い意味でも悪い意味でも処遇を見直す必要が生じてくるので、そのための基準が求められます。
そのため、等級制度が必要となってきます。
また等級制度の整備により、仕事には何を求められるのか、どういう役割を果すと報酬がいくらもらえるのかが明確になり、社員を公平に処遇する尺度ができるため、社員のやる気を促進します。
等級の設定例
等級の定義に関する考え方はいろいろありますが、ベンチャー企業においては次のような考え方でよろしいかと思います。
実際の組織の運営や仕事の進め方に合わせて、社員が組織の中で果す役割を整理し、いくつかの等級に分ける。
そして、その等級に求められる能力を定義し、どれくらいの報酬を支払うのかを設定する。
(例)
等級 役割及び求められる能力レベル
スタッフ 上司の指示のもとに、担当業務を遂行する。 求められる能力レベルは・・・
リーダー チームに相当する組織の責任者もしくは部に相当する組織のまとめ役として、上司の指示のもとに部下を指導して組織をまとめながら担当業務を遂行する。 求められる能力レベルは・・・
マネジャー 部に相当する組織の責任者として、部門方針・目標に基づき、担当組織の方針を決定し、他部門・社内外関係先と必要な調整を行い、下位者を統括して組織の力を発揮させ、担当業務を遂行する。 求められる能力レベルは・・・
スペシャリスト 部下を持たず、専門分野だけに取り組む。 求められる能力レベルは・・・
※管理職に相当する等級には、通常残業手当を支給しませんので、その分を考慮した報酬の設定をします。
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