Saturday, April 15, 2006

NTTデータは、システム開発プロセスの「見える化」をすすめています。

情報システムは、目では見えないもの。それをゼロから作り上げる開発のプロセスは、
お客様にとって「わかりにくい」と思われがちです。だからといって私たちは「結果さえ出せばいい」とは思いません。
計画通りに作業が行われているか。状況が変化したときどう対応するか。それがスケジュールやコストにどう影響するのか。お客様自身がシステム開発に参加し、すべてを的確にご判断いただくためには、開発プロセスを透明化することが不可欠なのです。
それがNTTデータの推進してきた、システム開発の「見える化」。まず事前に開発の管理ルールをお客様と合意します。そして、お客様とともに仕様を決定。品質・進捗についても定量的に適時ご報告しますので、
プロジェクトの全体像を見渡すことができるようになります。クリアすべき課題や制約条件をお客様と共有することで、納得感や満足感の高いシステム構築が可能になるのです。成果はもちろん、プロセスにも責任を持つ。
それが私のお約束する「NTTデータ品質」です。

http://www.nttdata.co.jp/process/

仕様・品質・進捗等の管理方法や報告のルール・手順等を定めた
社内規定『プロセス透明化ガイドライン』により、
システム開発のプロセスを透明化し、お客様にご確認いただきます。

郵貯銀の基幹システム 大手銀行から買い取りへ



■「郵貯銀の基幹システム 大手銀行から買い取りへ 経費を数百億円圧縮 みずほ・三菱UFJに打診」(1面)

【記事内容】
郵政民営化の準備会社、日本郵政は2007年10月の民営化で発足する郵便貯金銀行の基幹システムを、大手銀行から買い取る方向で検討に入った。みずほ銀行・日本IBMと、三菱東京UFJ銀行・日立製作所に打診した。システム経費を数百億円規模で圧縮して経営効率を高める。独自開発ならシステムエンジニア(SE)不足で民営化に間に合わないと判断。利用者が他の金融機関の口座に資金を振り込めるようシステム整備を急ぐ。

金融機関がライバルから基幹システムを買い取るのは極めて異例。買い取るのは、口座残高や資金移動などを管理する銀行業務にとって根幹となるシステム。旧富士銀行が使っていた日本IBM製と、旧UFJ銀行が使っている日立製作所製を候補とする。


【コメント】 
銀行のシステムについての記事が1面を飾りました。我々利用者にとってみると、ATMなどの利用時にはシステムを実感することがありますが、銀行内部の人間にとっては大きな問題であったりもします。

日本郵政は非常に良いところに目を付けた、というのが率直な感想です。というのは、旧富士銀行が使用していたシステム(日本IBM)、旧UFJが使用しているシステム(日立製作所)は、銀行合併・統合により、使用されなくなった(されなくなる)システムであるのですが、実は、みずほ銀行の場合は、(現在は旧第一勧銀の富士通製が採用されていますが、)旧富士銀行のシステムの方が数段進んでいたシステムでした。同様に、三菱東京UFJ銀行の場合も、旧UFJ銀行の日立製作所製の方が、旧東京三菱銀行のIBM製よりも、数段進んでいるシステムです。

しかし、銀行側の諸事情(統合に伴う主導権争い)により、あえて「進んでいないシステム」が採用されてしまっているのです。そのため日本郵政は「非常に良いところに目を付けた」ということになります。

銀行内部の人間にとって見ると、システムについては、業務効率化やモティベーションの観点からも、非常に重要であったりします。システムは、年々、バージョンアップするのが通例ですが、銀行の統合・合併により5年以上前のシステムが新銀行で採用されたりすると、システム面に関していえば「後退した」感は否めないようです。

旧UFJ銀行の日立製作所製が採用されれば、銀行の統合・合併により銀行の基幹システムを失う予定であった日立製作所にとって見ると、まさに「助け舟」という状況になりそうです。